職場いじめは突然じゃなかった|少しずつ孤立していった私の体験談

職場いじめと聞くと、怒鳴られたり、無視されたりする場面を思い浮かべる人が多いかもしれません。

でも、私が一番つらかったのは、そんな分かりやすい出来事ではありませんでした。

少しずつ周りの態度が変わっていくこと。

「気のせいかな」と思うような小さな出来事が積み重なり、気づけば私は「ここにいてはいけないのかもしれない」と思うようになっていました。

今回は、私が職場で少しずつ孤立していったと感じた出来事を書きます。


目次

隣には置かれたのに、私の前には何もなかった

職場には、お菓子を配ってくれる人がいました。

ただ、その人は誰にでも配るわけではなく、自分が親しいと思う人にだけ配ることが多い人でした。

以前は、私にも普通に配ってくれていました。

ところが、ある時から違いました。

隣の席にはお菓子が置かれました。

私はその隣に座っています。

それなのに、私の前には何も置かれませんでした。

最初は、

「数が足りなかったのかな」

そう思いました。

でも、それは一度だけではありませんでした。

ある日は、隣の人が席を外していたため、その人のテーブルにはお菓子が置かれていました。

私はその場に座っていたのに、私には渡されませんでした。

その瞬間、

「こんなに露骨にやるんだ……」

そう思いました。

お菓子が欲しかったわけではありません。

私だけ外されたことが、とても悲しかったのです。


周りの空気が少しずつ変わっていった

その頃から、いじめをしてきた人と親しかった人たちが、少しずつよそよそしくなっていきました。

話しかけられることも減り、

何となく距離を感じるようになりました。

一つひとつは小さな出来事です。

でも、それが積み重なると、

「私だけ嫌われているのかな」

そんな気持ちになっていきました。


信頼していた人まで変わってしまった

一番ショックだったのは、衛生担当の人でした。

昼休みには家族のことを話したり、仕事の相談をしたり。

何でも話せる存在でした。

以前、冷凍庫で滑って半製品をダメにしてしまったことがあります。

当時の工場長は怒鳴ることが多く、とても怖い人でした。

私は「怒られる」と思って恐怖でいっぱいでした。

その時、一番心配してくれたのが衛生担当の人でした。

近くで見守ってくれて、

「大丈夫?」

と気にかけてくれたことを今でも覚えています。

だからこそ、信頼していました。


「○○さんから聞いた」と言われた日

退職する1〜2か月前のことです。

私が準備していた現場で、印字の設定が違っていました。

実際には、私が席を外した間に、別の人が気を利かせて印字を変更してくれていました。

私はそのことを知らないまま、担当者と交代して自分の現場へ戻りました。

その後、衛生担当の人が私のところへ来て言いました。

「○○さんから聞いたんだけど。」

そして、印字について厳しく注意されました。

私は、

「印字を変えたのは○○さんです。」

と伝えました。

でも、

「それは関係ない。」

というような返答でした。

班長だった私は、

「最終確認をしなかった私が悪い。」

そう思い、それ以上何も言えませんでした。

もちろん、班長として確認不足だった点は反省しています。

それでも、以前なら事情も聞いてくれた人が、最初から私だけを責めるように感じたことは、とても悲しかったです。


誰にも言えなかった

この出来事を、私は誰にも話しませんでした。

「気のせいかもしれない。」

「私が悪いのかもしれない。」

そう思っていたからです。

だから、一人で抱え込みました。

仕事中も、そのことばかり考えていました。

家に帰っても考え続け、

家族の話をちゃんと聞けない日もありました。


あの頃には、もう限界だった

今振り返ると、

私は「もういいです」と言われた日に限界を迎えたのではありません。

その何か月も前から、

少しずつ心が削られていました。

小さな違和感。

小さな悲しみ。

小さな孤立。

その積み重ねが、

最後の一言で心を折ってしまったのだと思います。


傷つけられた記憶は簡単には消えない

今、私は新しい職場で働いています。

以前のような環境ではありません。

気楽に仕事ができています。

それでも、あの日のことは忘れられません。

隣の席にはお菓子が置かれ、

私の前には何も置かれなかった光景。

あの瞬間に感じた孤独は、今でも心に残っています。

傷ついた出来事は過去になります。

でも、その時に感じた悲しさや孤独は、簡単には消えません。

だから私は、この体験を書きました。

もし今、職場で「私だけ違うかもしれない」と感じている人がいるなら、その違和感を一人で抱え込まないでほしい。

あの頃の私は、誰にも言えませんでした。

だからこそ今は、同じように苦しんでいる誰かに、「あなたは一人じゃない」と伝えたいと思っています。

当時の私は、「まだ頑張れる」と思っていました。

でも今振り返ると、本当に辛かったのだと思います。

毎日少しずつ心が削られていることに、自分でも気づけていませんでした。

だから私は、同じように「これくらい大丈夫」と思っている人に伝えたいのです。

心が限界になる前に、自分の苦しさを「大したことない」と決めつけないでほしい、と。

私が孤立を感じ始めた出来事は、心が限界に向かう始まりでした。

そして、その後「もういいです」という一言で、私は完全に心が折れてしまいます。

続きは、こちらの記事で詳しく書いています。

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