私は誰にも言えなかった|職場いじめの中で自分を責め続けた話

職場いじめについて振り返る時、私はいつも同じことを思います。

それは、

「なぜ私は誰にも相談できなかったのだろう」

ということです。

当時の私は、自分が悪いと思っていました。

だから苦しくても言えませんでした。

怖くても言えませんでした。

今振り返ると、私はずっと一人で抱え込んでいたのだと思います。

この体験談の本編はこちら

『もういいです』と言われた日。 理不尽な職場で感じた悔しさと、小さな気づき

目次

私は自分が悪いと思っていた

その頃の私は、更年期障害の症状が出始めていました。

ストレスも重なり、物忘れが増えていました。

不整脈もあり、早退することもありました。

仕事で大きなミスをしたわけではありません。

それでも、

「私が頼りないからだ」

「私がしっかりしていないからだ」

そう思うようになっていました。

自信を失っていたのだと思います。

後輩との関係が変わっていった

私を苦しめた人は、もともと私が仕事を教えていた後輩でした。

新しい工場長になった頃、前の体制でのミスが発覚しました。

当時の班長は私とその人でした。

今思えば、その頃から態度が変わっていったように感じます。

班長同士で共有するはずの大切なことを教えてくれなくなりました。

私は、

「私が頼りないから教えてくれないんだ」

と思っていました。

今思えば違ったのかもしれません。

でも当時の私は、自分を責めることしかできませんでした。

班長を辞めたいと思った

物忘れが増えた私は、本気で悩んでいました。

会社に迷惑をかけるのではないか。

いつか大きなミスをするのではないか。

そんな不安でいっぱいでした。

更年期障害が原因かもしれないと思い、病院を受診しました。

そして工場長に、

「更年期障害がひどくなったので班長を辞めたい」

と伝えました。

工場長は、

「わかった。でもちょっと待ってくれ」

と言いました。

班長不足だったことは私も分かっていました。

だから私は、生処理専門の班長になることを提案しました。

包装はクレームにつながることもあり責任が重い。

生処理なら重労働でも頑張れると思ったのです。

工場長は了承してくれました。

本当の理由は言えなかった

でも、本当の理由は別にありました。

私はその人と同じ班長を続けたくなかったのです。

ただ、それを誰にも言えませんでした。

怖かったからです。

その人に何を言われるか分からない。

誰もその人を悪く言わない。

私だけがおかしいのかもしれない。

そう思っていました。

だから私は、

「更年期障害だから」

「物忘れがあるから」

としか言えませんでした。

本当に苦しい理由は隠したままでした。

治療を始めても状況は変わらなかった

病院で更年期の薬を飲み始めました。

眠れるようになり、少しずつ物忘れも改善していきました。

私は周囲に、

「治療するから、自信がつくまで待ってほしい」

とも伝えました。

でも状況は変わりませんでした。

生処理専門になる話を班長たちに伝えた時も、

「何で?」

という反応をされました。

嫌味を言われることもありました。

私は理解してもらえていないと感じました。

その時、

「やっぱり班長を辞めたい」

と工場長に伝えました。

「人間関係が大変で病気になりそうです」

とも話しました。

それでも私は最後まで、

「あの人と一緒にやりたくない」

とは言えませんでした。

誰も助けてくれなかったわけではなかった

今振り返ると、工場長は話を聞いてくれていました。

衛生担当の人は提案をしてくれました。

班長の中には、

「みんなで手伝うから」

と言ってくれた人もいました。

だから、

「誰も助けてくれなかった」

というのは少し違うのだと思います。

私は本当に困っていることを誰にも伝えられなかった。

そして周囲も、本当の苦しさに気付けなかった。

そんな状態だったのだと思います。

私は思っていたほどダメではなかった

薬を飲み始めてから、眠れるようになりました。

物忘れも改善していきました。

そして気付いたことがあります。

私は思っていたほど仕事ができない人間ではありませんでした。

仕事で大きなミスをしたことはありませんでした。

経験の少ない仕事で指摘されることはありました。

それでも、自分なりに考えて働いていました。

辞める頃には、以前ほど自分を責めなくなっていました。

その人と私は、考え方が根本的に違うのだと思うようになりました。

以前のように、

「全部私が悪い」

とは思わなくなっていました。

今思うこと

退職してから分かったことがあります。

私は班長の中でも、思っていたより周囲から評価されていたそうです。

それを聞いた時は驚きました。

当時の私は、

「みんな私を頼りないと思っている」

と思い込んでいたからです。

そして前の職場は、今思えばかなり過酷な職場でした。

重いものを持ち、

常に急かされ、

夏は炎天下、冬は冷凍庫。

心も体も限界に近かったのだと思います。

私の後悔は、

もっと早く本音を話せばよかったことです。

悪口を言いたかったわけではありません。

ただ、

「怖い」

「つらい」

「限界だ」

そういう気持ちを誰かに話せばよかった。

当時の私は、自分が悪いと思い込んでいました。

だから相談できませんでした。

でも今は思います。

一人で抱え込まなくてもよかったのだと。

もし今、私と同じように自分を責め続けている人がいるなら伝えたいです。

あなた一人が悪いとは限りません。

まずは誰かに、本当の気持ちを話してみてください。

私の職場いじめ体験はここから始まりました

班長になった頃は、まさか自分が退職することになるとは思っていませんでした。

職場で何が起きていたのか、退職までの経緯は第1話から順番に書いています。

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