※この記事は
「第1部|職場いじめから退職、再出発までの記録」の一話です。
ここに書いているのは、
心が削れていき、
退職を決め、
それでももう一度働こうとした時間の記録です。
特別な出来事ではありません。
どこにでもありそうで、
でも確かに人生が変わった日々でした。
もし今、同じ場所で迷っている人がいたら、
ひとりじゃないと伝えたくて書いています。
「もういいです」──私の心を突然突き刺した、たった一言
職場で「もういいです」と言われたことがあります。
その瞬間、胸の奥がズキッと痛くなりました。
でも、その日の出来事には、
少しだけ“前ぶれ”のようなものがあったんです。
二度も起きた異変──倒れた魚の箱
あの日、上司がリフトで魚の箱を倒してしまいました。
しかもそれは、一度ではなく二度も。
私は散らばった魚を急いで拾って、必死で片付けていました。
「少しでも早く戻らないと」
「手伝ってあげないと」
そんな思いで、黙々と作業していたんです。
遅れたことで怒られた理不尽さ
でも次の現場に行くのが遅れてしまっていたようで、
班長が来て、
「何してるんですか?」
とキツめに言われました。
「魚を拾ってました」と説明すると、
不機嫌そうに、
「20分も?」
と言われて…。
私は「捨てに行ったりもしてたので」と答えたのですが、
班長は鼻で「フン」と言って去っていきました。
「もういいです」──心が崩れた瞬間
焦りながら現場に走っていくと、
その班長が入口で待ち構えていて、
「〇〇さんはずっと魚を拾っててください!」
と怒ったように言われました。
私は「もう終わったよ」と答えたのに、
班長は遮るように、
「もういいです!」
と、突き放すように言って去っていきました。
その瞬間、
胸の奥で何かがズキッと音を立てて崩れた気がしました。
「私、何か悪いことしたのかな」
「ただ手伝っただけなのに…」
その日の私は、
悲しさと悔しさでいっぱいでした。
後になって見えてきた“小さな違和感”
でも今なら、少し違う角度で見られるようになりました。
上司が箱を二度も倒したこと。
あの日の流れの不自然さ。
胸に残った違和感。
今振り返ると、あの日の出来事は、
私がこの職場から離れることを考え始める
一つのきっかけだったのかもしれません。
あの日の私は、ちゃんと頑張っていた
助けたいと思った気持ちは、嘘じゃない。
あのとき私は、自分にできることを精いっぱいやっただけ。
その行動は、
今の私が胸を張って「誇れる部分」だと思っています。
あの日の私は、間違っていなかった。
同じように傷ついたあなたへ
職場で誰かに強い言葉をぶつけられると、
「私が悪かったのかな」
「もっとちゃんとすればよかったのかな」
と、自分を責めてしまうことがあります。
私もそうでした。
ただ手伝おうと思って動いただけなのに、
「もういいです」と言われたあの日。
私はずっと、
自分の何が悪かったのかを考えていました。
でも今振り返ると、
あの日の私は、自分にできることを精いっぱいやっていたと思います。
誰かの不機嫌や、そのときに投げかけられた言葉だけで、
自分のすべてを否定する必要はなかった。
もし今、職場で言われた一言が頭から離れず、
「自分が悪いのかもしれない」と悩んでいる人がいたら、
私のように、すぐに全部を自分のせいにしないでほしいと思います。
あの頃の私にも、
そう言ってあげたかったです。
次の第2話は、「もういいです」と言われた後のことを綴ります。
あの日から、空気が少しずつ変わっていきました。
