診察で「適応障害」と告げられた瞬間、
私はほっとした気持ちと、怖さの両方を感じました。
限界だった自分を認めることは怖かったけれど、
ここから私の「回復への道のり」が静かに始まりました。
“適応障害”と告げられた日のこと
診察で医師から
「適応障害です」
と伝えられたとき、胸がズキッと痛みました。
“やっぱり私は限界だったんだ…”
その事実が怖くて、しばらく息が整いませんでした。
でも同時に、
「やっと気づけた」
そんな安堵もありました。
ここから、私の心はゆっくりと回復へ向かっていきます。
私に現れていた“適応障害のサイン”
思い返せば、少しずつ心と体がSOSを出していました。
① 眠れない・すぐ目が覚める
夜になると不安が押し寄せ、
何度も起きてしまう。
朝起きても、体は重く、頭もぼんやり。
「眠れているのに休めていない」
そんな状態が続いていました。
② 会社に行くことが怖くなる
休みの日でさえ心が休まらず、
月曜日のことを想像するだけで胸が苦しくなる。
車の運転中もずっと…
「明日また何を言われるんだろう」
そんな考えが頭から離れませんでした。
③ 食欲がなくなる
なにを食べても味がしない。
体重も気づかないうちに落ちていました。
④ 涙が勝手に出てくる
家で一人になると、
理由がなくても涙が出る。
自分では止められませんでした。
⑤ 頭の中が静まらない
常に考え事がぐるぐる回り続ける。
「次は何を言われるんだろう」
「明日は何が起きるんだろう」
目の前の景色は見えているのに、
心はどこか遠くにいるような感覚でした。
⑥ 子どもの話が入ってこない
子どもが話してくれても
言葉が頭に届かず、ただ相槌を打つだけ。
ある日、
「ママ、話聞いてないね」
と言われたとき、胸がぎゅっと痛みました。
⑦ 自分を責め続けてしまう
“適応障害の人は、まじめで自分を責めやすい”
その言葉の通り、私もずっと、
「弱いからだ」
「私が悪いんだ」
と、自分を責めてばかりでした。
「弱いんじゃない」その言葉に救われた
医師から言われた言葉。
「あなたは弱いんじゃありません。環境のストレスが強すぎただけです。」
その一言で、
張りつめていた糸がふっと緩みました。
適応障害は“性格の弱さ”ではない。
あなたを苦しめる環境が、強すぎただけ。
そう知っただけで、心が少し軽くなりました。
診断を受けてから起きた“心の変化”
医師に言われて、初めて理解したことがあります。
それは、
ストレスの原因から離れることも治療の一部
ということ。
会社を休むことに罪悪感はあったけれど、
それが私の心と体を守る大切な一歩でした。
少しずつ、私は
“自分を大切にする”感覚
を取り戻していきました。
同じ症状で苦しんでいるあなたへ
もしこの記事を読んで、
「私も同じかもしれない…」
そう思った方がいたら。
どうか「自分が悪い」なんて思わないでください。
あなたは弱くない。
あなたはダメじゃない。
環境があなたを壊そうとしていただけ。
そしてあなたは、今もちゃんと頑張っています。
心が疲れているときは、
無理に笑わなくていい。
強がらなくていい。
どうかあなたの心が少しでも休まりますように。
——このブログが、あなたにとっての“小さな寄り道”になりますように。
