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慣れてきた。でも疲れる。それでも続けたいと思えた理由

※この記事は
**「第2部|壊れない働き方を探した記録」**の一話です。

再就職してからも、
すぐに元気になれたわけではありません。

怖さが残ったまま働くこと。
距離を取りながら続けること。
無理をしない選択。

第2部では、
壊れないための働き方を探した時間を書いています。

同じように迷っている人に、
静かな安心が届けばと思っています。


仕事を始めて、
少しずつ流れが見えてきた。

最初の頃は、
本当に何も分からなかった。

どこに立てばいいのか。
何を聞いていいのか。
誰に声をかけていいのか。

その一つひとつが分からなくて、
常に周囲を見ながら、
邪魔にならないように、
怒られないようにと神経を使っていた。

一日が終わる頃には、
頭も体もぐったりだった。

それが、
何週間か経つと、少し変わってきた。

「次はこれだな」
「ここは、こうすればいい」

そんな小さな予測が、
できるようになってきた。

慣れてきた。

それは、確かだった。


目次

慣れても疲れる現実

ただ、
慣れたからといって、
楽になったわけではなかった。

立ち仕事。
同じ姿勢。
細かい作業。

体は正直だった。

家に帰ると、
「今日はもう何もしたくない」
そう思う日も多かった。

若い頃のように、
寝れば回復、とはいかない。

疲れは、
ちゃんと残る。

それでも不思議なことに、
「辞めたい」とは思わなかった。

疲れているのに、
折れていなかった。


派遣という立場の気楽さ

理由を考えてみて、
一つの答えにたどり着いた。

気楽だった。

言われたことを、
言われた通りにやればいい。

仕事の範囲が、
はっきりしている。

正社員だった頃は、

・判断
・責任
・評価
・周囲の目

いつも背中に、
見えない重さを背負っていた。

何をしていても、
「これでいいのか」
「もっとやるべきじゃないか」
と考えていた。

今は違う。

「ここまでやればいい」

その線が、
最初から引かれている。

それだけで、
心の疲れ方がまるで違った。


少しだけ感じる寂しさ

ただ、
正直に言えば、
少し寂しい瞬間もある。

仕事の核心には入らない。
大事な話は、
正社員同士で進んでいく。

輪の外にいる感覚。

昔の自分なら、
きっとこう思っていた。

「中に入りたい」
「評価されたい」
「必要とされたい」

でも今は違う。

その距離が、
ちょうどいい。

全部を背負わなくていい。
巻き込まれなくていい。

この距離が、
私には必要だった。


人間関係が一番しんどい

正直に言うと、
仕事内容よりも疲れたのは、
人間関係だった。

出来上がった関係性の中に、
途中から入っていくこと。

誰がどんな人なのか。
どこまで話していいのか。
どんな距離が正解なのか。

分からないことばかりで、
気を遣いすぎてしまう。

それだけで、
一日分の体力を使い切る日もあった。


続けられると思えた瞬間

ある日、
検品で見落としをして、
注意されたことがあった。

怒鳴られたわけではない。
きつい言い方でもなかった。

それでも、
胸がざわっとした。

「また迷惑をかけるんじゃないか」
「ここでもダメなのか」

引っかかったのは、
未熟な自分だった。

そのとき、
先輩がこう言った。

「ここは、みんな通る道だよ」

それだけだった。

でも、その一言に、
救われた。


私の判断基準

その出来事で、
はっきりしたことがある。

今の私には、
判断基準がある。

人格を否定されないこと。

注意はされてもいい。
ミスを指摘されてもいい。

でも、
人として否定される場所では、
もう働けない。

ここを超えたら、
続けられない。

今の職場は、
そこが違った。

「継続が大事だから」

そう言ってもらえた。

それで、十分だった。


自分のために働くという感覚

今までの私は、
仕事と家族のことばかり考えていた。

自分の気持ちは、
いつも後回しだった。

今は違う。

「自分はどうしたいか」
「無理をしていないか」

それを、
ちゃんと考えるようになった。

それだけで、
少しずつ体調が戻ってきた。

無理をしない。
頑張りすぎない。

それでも、
私は働いている。

今の私には、
この形が合っている。


次の話へ

怒られた瞬間、
過去の傷が反応した出来事を書きます。

※当時、生活や制度について一人で調べていた内容は、
別ページにまとめています。

働けなくなったとき・辞めたときに使える制度まとめ

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