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再出発に向けた準備と、胸の奥に灯った小さな決意

派遣会社へ再登録に行った日──
担当者の何気ない一言が、
「私はあの頃、もう限界だったんだ」と気づかせてくれました。

再就職に向けて動き出した私の前には、
焦りと不安、そして小さな決意が混ざり合った“再出発までの道のり”が待っていました。

目次

派遣担当者の言葉が胸に刺さった日

派遣会社へ再登録に行くと、担当者から思いがけない言葉をかけられました。

「この前(1年以上前)登録に来た時も、すごく疲れていましたよ。
早く辞めておけばよかったですね。」

その瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなりました。

──あの頃から、私はもう限界だったんだ。

当時の私がどれほど無理をしていたのか。
表情も声のトーンも、きっとすべてに“疲れ”が滲み出ていたのだと気づかされました。


迫られた期限と、湧き上がる焦り

担当者からは続けて、

「できれば9月中旬くらいまでに、就業先を決めたいですね」

と言われました。

その言葉をきっかけに、私は再就職に向けた情報収集を本格的に始めました。

しかし同時に、胸の中にはずっと消えない迷いがありました。


本当はいじめ退職でも“特定受給資格者”になり得る

でも、証拠なんてない

本当は、
いじめやパワハラで退職した場合でも「特定受給資格者(会社都合扱い)」になることがある。

そのことを知っていました。

特定受給資格者とは、倒産・解雇・雇用主からの著しいハラスメントや雇い止めなど、労働者に責任のない理由で仕事を失った人のことを指します。
この区分になると、給付制限がなく、より手厚い条件で失業給付を受けられるのが特徴です。
👉 詳しい条件は、ハローワークインターネットサービスが公開している
「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」を検索すると確認できます。

けれど──
つらかった毎日を証明する“確かな証拠”なんてどこにもありません。

上司の冷たい態度や、心を削られるような言葉たち。
その一つひとつは、私の中では大きな傷だったのに、外から見れば“ただの出来事”として流されてしまう。

「私だけが大げさに感じているだけなのかもしれない…」

そんなふうに、自分を責めてしまう気持ちが常につきまとっていました。

だから私は、
“いじめが原因” という申請方法は断念したのです。


適応障害での退職を理由に申請することを決めた

生活を立て直すための再就職手当

いじめの証明ができない代わりに、
適応障害で退職したことを理由に、“特定理由離職者”として申請する道を選びました。

特定理由離職者とは、病気・けが・家庭の事情など、やむを得ない理由で仕事を離れた人のことです。
一般的な自己都合退職よりも 給付制限が免除されたり、受給しやすくなる場合がある のが特徴です。
👉詳しい条件は、ハローワークインターネットサービスが公開している
「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」を検索すると確認できます。

休養が必要だった期間は働けず、
治療費や生活費で収入も減っていった。

だからこそ、
再就職手当を受給し、生活を早く立て直したかった。

それが、私が前を向く大きな理由になっていました。


再就職手当の条件は“待つ時間”がすべてを左右する

再就職手当にはいくつかのステップがあります。

  • 離職票が届く
  • ハローワークで手続きをする
  • 7日間の待機期間が終わる
  • その後に就職する

どれかが遅れれば、すべてが遅れる。

つまり──

離職票の到着が遅れるほど、再就職のスタートラインも遅れてしまう。

「早く働きたいのに、離職票が届かないと何も始められない。」

そんな焦りと不安が、
静かに、でも確実に心の奥に積もっていきました。


それでも、少しずつ前へ進んでいく

焦っても落ち込んでも、
離職票の到着を早めることはできない。

だから私は、
“今の自分にできることをひとつずつ”
進めていくしかありませんでした。

書類が届くのを待ちながら、
少しずつ心を整えること。
再出発の準備を進めること。

そうやって、ほんの小さな一歩を積み重ねながら、
私は再び前へ進みはじめていました。

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