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人間関係が怖い。それでも職場にいる理由

※この記事は
**「第2部|壊れない働き方を探した記録」**の一話です。

再就職してからも、
すぐに元気になれたわけではありません。

怖さが残ったまま働くこと。
距離を取りながら続けること。
無理をしない選択。

第2部では、
壊れないための働き方を探した時間を書いています。

同じように迷っている人に、
静かな安心が届けばと思っています。

仕事には、少しずつ慣れてきた。

作業の流れも分かる。
手順も体が覚えてきた。

でも、
どうしても慣れないものが一つだけあった。

人間関係だった。

作業は覚えればいい。
間違えたら修正すればいい。

でも、人との距離は違う。

正解がない。
マニュアルもない。
一度壊れたら、戻らないこともある。

それを、私は知ってしまっていた。


目次

笑っている人が怖かった

今の職場は、
客観的に見れば明るい。

笑い声がある。
雑談がある。
冗談が飛び交う。

それなのに、
私は最初、その輪に入れなかった。

理由ははっきりしていた。

怖かった。

前の職場では、
笑っていた人が、
次の日には敵になった。

普通に話していた人が、
ある日を境に、
急に冷たくなった。

何がきっかけだったのか、
今でも分からない。

だから心のどこかで、
こう思ってしまう。

「この人も、いつか変わるかもしれない」

笑顔を見るほど、
警戒心が強くなっていた。


先に距離を取る癖

自分から近づかない。
深入りしない。
必要以上に話さない。

これは、
性格ではなかった。

防御だった。

もう傷つかないための、
反射的な行動。

考えるより先に、
体が距離を取っていた。

「何も起きなければ、安全」

そう信じていた。


“普通”に戻れない感覚

周りの人たちは、
普通に働いている。

普通に話して、
普通に笑って、
普通に一日を終えている。

私は、
“普通のふり”をしている。

この差に気づいているのは、
自分だけかもしれない。

誰も気づいていない。
問題も起きていない。

それでも、
心の中では大きな違いだった。


それでもここにいる理由

それでも私は、
この職場にいる。

理由は、
とても単純だった。

今の職場は、壊れない。

完全に安心ではない。
不安がゼロなわけでもない。

それでも、
壊れる怖さがない。

人格を否定されない。
無視されない。
吊し上げられない。

これが、
どれだけ大きなことか。

壊れた経験がある人には、
分かると思う。


少しずつ縮む距離

ある日、
本当に何気ない雑談をした。

天気の話。
テレビの話。
どうでもいい話。

深い話でもない。
踏み込んだ話でもない。

それだけなのに、
帰り道で少し安心した。

「人と話しても、何も起きなかった」

それが、
妙に嬉しかった。


回復は派手じゃない

回復は、
ドラマみたいに劇的じゃない。

感動の瞬間もない。
「乗り越えた」と言える日もない。

ただ、

普通に話せた。
普通に働けた。
普通に帰れた。

それを、
一日ずつ積み重ねていくだけ。

でも、
この積み重ねが一番強い。


私はまだ怖い

正直に言うと、
今でも怖い。

人の顔色を見る。
声のトーンを読む。
空気を気にする。

この癖は、
まだ消えていない。

でも、
昔と決定的に違うことがある。

それでも、
私は働いている。

逃げていない。

怖さを抱えたまま、
職場に立っている。

それだけで、
今の私には十分だった。


次の話へ
「もう頑張らない」と決めた日について書きます。

※当時、生活や制度について一人で調べていた内容は、
別ページにまとめています。

働けなくなったとき・辞めたときに使える制度まとめ

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