派遣の仕事が無事に決まり、
張りつめていた気持ちが、少しだけ緩んだ。
次にやるべきことは――
採用証明書と離職票を持って、ハローワークへ行くこと。
これで、ようやく手続きが一段落する。
そう思っていた。
なかなか届かなかった離職票
離職票は、
「通常は1週間から10日ほどで届きます」と言われていた。
でも、実際に届いたのは 17日目。
「遅いなぁ…」
そう思いながらも、
これでやっと次に進めるんだと、どこかホッとした。
派遣会社に採用証明書をお願いしたら
派遣会社の契約がすべて終わり、
担当者に採用証明書の作成をお願いした。
すると、
「今は所長がいないので、昼過ぎならできます」
と言われた。
朝から動く準備はしていたけれど、
仕方がない。
時間をつぶすために、近くのショッピングセンターへ向かい、
お昼ごはんを食べながら待つことにした。
しばらくすると、担当者から連絡が入った。
「できましたよ」
その一言で、気持ちが前を向いた。
すぐにショッピングセンターを後にして派遣会社へ戻り、
採用証明書を受け取った。
「よし、これでハローワークに行ける。」
晴れた日の午後、ハローワークへ
晴れた日の午後。
書類を手に、そのままハローワークへ向かった。
前日に届いたばかりの離職票もある。
「せっかく来たんだから、
今日で全部済ませてしまおう」
そう思って、
採用証明書と離職票をそろえて窓口へ向かった。
「就職が決まりました」
まずは離職票を提出し、
その流れで職員さんに伝えた。
「就職が決まりました」
すると、
「いつからですか?」
と聞かれたので、
「22日からです」
と答えた。
その次に返ってきた言葉は、
少し意外なものだった。
まさかの「また明日」
「再就職初日の前日に来てください。
初日が月曜日の場合は、前の金曜日ですね。
また明日来てください」
……え?
今日じゃダメなの?
せっかく採用証明書も受け取って、
気持ちも整えて来たのに。
しかも、その採用証明書も、
「こちらも、また明日お持ちください」
と言われて返されてしまった。
だったら、最初から明日でよかった
正直、心の中でこう思った。
「こんなことなら、最初から明日でよかった…」
書類が揃って、
ようやく落ち着いたと思った矢先の“出直し”。
でもこの日、はっきり分かったことがある。
ハローワークの手続きは「タイミング」がすべて
ハローワークの手続きは、
「来る日」や「タイミング」 が本当に大事。
書類が揃っているだけではダメで、
日付や順番がきっちり決まっている。
少し疲れはしたけれど、
「これは無駄な時間じゃない」
そう思うことにした。
一歩ずつでも、
確実に前には進んでいるのだから。
読んでくださったあなたへ
手続きが思い通りに進まないと、
気持ちまで疲れてしまいますよね。
私もこの日、
「もう少しスムーズにいかないのかな」と思いました。
でも、
こうした遠回りも含めて、
再出発の準備なのだと思います。
。、3
焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで、一つずつ進めばいい。
▶次の第16話は、
