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「適応障害」と告げられた夜──休む決意が私を救った

オンライン診療で告げられた「適応障害」という言葉。
自分では気づけなかった限界を、ようやく誰かが言葉にしてくれた気がした。
これは、休む決意をするまでの“私の心の軌跡”の記録です。

目次

オンライン診療で告げられた診断名

オンライン診療で話を聞いてもらったあと、
先生から伝えられた診断は 「適応障害」 だった。

そして、続けてこう言われた。

「このまま放っておくとうつ病になります」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がズキッと痛んだ。

自分では「ただの仕事のストレス」だと思っていた。
でも実際は——
心も身体も、もう限界だった。

治療に必要なのは “休むこと”

先生が最初に伝えてくれたのは、とてもシンプルで、でも受け止めるのが難しい言葉だった。

ストレスの原因から離れること

心身を休ませること

この2つが、治療のためにどうしても必要だと説明された。

そして先生ははっきりと言った。

「最低でも1ヶ月は仕事を休んだ方がいいです」

仕事を休む——
頭では理解できるのに、心がざわざわした。

一番不安だったのは“お金のこと”

私にはまだ小さい子どもが2人いる。
高齢出産だったこともあり、まだまだ手がかかる。

しかも来年の4月には 高校と中学へ同時入学。

どう考えても、お金が必要な時期だった。

正直、休むと言われても、
真っ先に不安が込み上げてきた。

そんな私の気持ちに気づいたように、先生が教えてくれた。

「傷病手当金があります。収入がゼロにはなりませんよ」

傷病手当金とは、病気やケガで働けない期間に受け取れる補助金です。
4日以上休んだときに申請でき、給与の約3分の2が支給されます。
仕事を休んでも収入がゼロにならないようにするための制度です。

その説明を聞いた瞬間、
胸に張りつめていた不安が少しゆるむのを感じました。

「収入がゼロにはならない」
その言葉が、私の心を支えてくれました。

「明日の朝、会社に電話してください」

診察の最後に、先生は静かに言った。

「辞めるかどうかは今考えることではありません。
まずは治療に専念しましょう」

そして、

「今日は遅いので、明日の朝に会社へ電話して休ませてもらってください」

その言葉で、迷っていた気持ちが少しずつほどけていくようだった。

上司へ電話。伝えた診断結果

診察が終わったのは19時頃。

「まだ上司が会社にいるかもしれない」
そう思って、思い切って電話をかけた。

すると本当にまだ会社にいた。

診断結果と医師の言葉を伝えると、上司は静かにこう言った。

「うつ病になったら困るから、治療に専念して」

その一言にほっとした。
そしてようやく——
「休んでいいんだ」
と思えた。

いまは“治すこと”が最優先

辞めるかどうかは、その後でいい。
今はただ、心と身体を治すことに集中する。

この日、私はようやくそう決められた。

オンライン診療がくれた救い

予約が取れず、不安でいっぱいだった私を救ってくれたのは、
オンライン診療の先生の一言だった。

「大丈夫。あなたは悪くありませんよ」

もしあの言葉がなかったら、
私は今も同じ場所で苦しみ続けていたかもしれない。

外に出られなくても、
心が動かなくても、
オンラインで話を聞いてくれる医師がいます。

どうか一人で抱え込まないでください。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。

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